
転職先の候補として大学職員を考えているけど、楽すぎって本当?
つらいって話も聞くけど、実際はどうなの?
今回は民間企業出身で、現役人事担当と現役国際担当の現役大学職員2人が、そんな疑問やお悩みにお答えします。
・大学職員が楽と言われる理由7つ
・大学職員の大変なこと2つ
・それでも高収入?大学職員の給料は?
・大学職員になるための最短ルート
✔本記事の信頼性


大学職員は楽って本当?

まずいきなり結論からお話しすると、大学職員は世間一般の民間企業などと比較すると楽な方ではないか、と僕たちは考えています。
ただし、大学職員は大学職員なりに苦労する部分もありますので、それも正直にお伝えします。
大学職員が楽だと言われる理由

大学職員が一般的に楽だと言われる理由は以下の通りです。
- ノルマがない
- 年功序列で出世競争がない
- 年間休日130日程度
- 残業時間が月10時間程度(全部署平均)
- 多くの部署で専門知識不要
- 多くの大学で転勤がない
- 解決できないタスクが少ない
それでは、これらについて1つずつ解説していきます。
ノルマがない
まず想像しやすいと思いますが、大学職員にはノルマがありません。
入学者や受験者の数にノルマが課される事はなく、当然のことながら給与もそれらの数字に左右されません。
これは、非常に働きやすい、働く環境としてはとてもいいと僕たちは考えていますが、これが楽と言われる最大の要因かと思います。
年功序列で出世競争がない
次に、年功序列の終身雇用制度が続いており、しかも役職手当の割合がそこまで大きくないため、ガツガツ出世したいと考える人が少ないです。
そのため民間企業であるような出世競争や、同期の間でのライバル競争などもほとんどありません。
これも大学職員が楽だと言われる一つの大きな要因ですね。
専門知識不要な部署が多い
大学はゼネラリストを好みますので、誰もがいろいろな部署に行くことがあります。
しかしそれは逆に言えば、専門知識がなくても新たな部署で働くことができるということです。
具体的には部署のルールさえ覚えてしまえば、会議のための資料や名簿をWordやExcelで作ったり、会議の日程を調整したりとそのような仕事が多いです。
またあまり大きな改革などは少ないので、仕事は去年と同様に行ったり、前年を踏襲して行う仕事が多いことが特徴です。

前職のときは本などで休日も勉強しないと、上司から評価されず、生き残ることが難しい世界でした。
年間休日は130日程度
また大学には、夏休みや年末年始休暇、大学によっては春休みもあります。
たまに、学生がいないすべての期間が休みと思う人もいますがさすがにそこまで休みは長くありません。
それでも、夏休みや年末年始休暇は2週間ずつぐらいは休みですし、それとは別に有給休暇がありますので、休みはかなり多い方かと思います。
残業時間が月10時間程度
残業時間については、全部署平均で10時間程度です(ソースとエレンの大学の場合)。
部署によっては、年間残業が300時間位の部署(授業や講堂などを管理する教務系や、入試に関わる部署、総務や人事など)もありますが、逆に20時間程度の部署(管財部や、施設管理系の部署、経理など)もあります。
このように部署によっては比較的忙しい部署もありますが、全体的には残業時間は少ない方だと思います。
転勤がない
一部の全国展開している大学を除き、多くの大学は同じ県内(隣接している県)にキャンパスを複数保有している程度ですので、転居を伴う異動が少ないです。
民間企業であれば大きくなれば転勤がある可能性が高いですが、大学は本当にごく一部の大学のみが転勤の可能性があります。
附属高校や附属施設が同じ学校法人の下にある場合は、そこへの転勤がある可能性もありますので、実際に採用を受ける際には注意が必要です。
解決できないタスクが少ない
最後にもう一つ大学に入って驚いたこととしては、少し曖昧な言い方ですが、ほとんどのことが解決できてしまうという点です。
ソースとエレンの前職はいずれも大手企業だったということもあり、例外はほとんど許されていませんでした。
例えば、明らかにこのやり方はアナログだから、ITを入れれば遥かにコスト削減ができると言うケースがあるとします。
前職時は、規定で定められていたり、年間の予算の申請に入っていなかったりすると、誰が見ても非効率的でもそのやり方を踏襲するしかありませんでした。
しかし大学はその辺に非常に柔軟で、必要なものについては、稟議で決裁さえ取れれば大体の事はどうにかなります。
これは意外に大事で、仕事を進める上でかかってくるストレスが圧倒的に減ってきます。
大学職員として働く上で大変なことはないの?

では、大学職員に大変なことはないのかというと、ないことはありません。
- 教員とのトラブル
- 仕事が集まりがち
大変だと感じることは大きくこの2点だと思いますので、次に説明していきます。
教員とのトラブル
よく言われるのは、教員は一般企業に勤めた経験がない人が多く、対応が面倒なことがあると言うことです。
ただ、民間企業で理不尽な顧客からのひどい扱いや、出世競争に巻き込まれての同僚との争いを考えると、大したことがないと感じる人が多いと思います。
教員の対応は最終的にはどうにかなりますし、同僚や上司は基本的に味方なので、民間企業と比べると嫌な思いをする事は少ないと思います。
仕事が集まりがち
他には、10数年前まで中途採用を行っていなかった大学がほとんどなので、大学によっては卒業生として新卒で採用された職員が多くいるケースがあります。
この場合、残念ながら仕事ができないケースがあり、民間企業の厳しい環境でバリバリ働いて、転職してきた人が尻拭いをしなければいけないケースがあります。
若手に仕事が集まってしまうということがあり、理不尽だと感じることはあるかもしれませんね。
一般的に楽と言われるのに高収入

いかがでしたでしょうか。
大学職員が楽と言われる理由や大変な点について、わかっていただけましたでしょうか。
総じて、民間企業などと比べると、業務の難易度が低く、業務ボリュームが少ないために楽だと言われることが多いように感じます。
それにも関わらず、業界別の平均年収が全業界の3位で、上場企業トップ100クラスの高収入という大学もあります。
最後に、知る人ぞ知るホワイト転職先として注目を浴びている私立大学職員を考えている人向けに、大学職員に転職する方法を紹介します。
まとめ:大学職員に転職する方法

今回は僕たちが大学職員が本当に楽なのか?ということについて詳しく解説していきました。
40歳で年収1000万など、好待遇の大学職員ですが、いろいろな業種から転職でき、資格も不要なので、人気が高まりつつあります。
大学職員の中途採用は拡大傾向ですが、高倍率なので、転職サイトと大学職員に強い転職エージェントから非公開求人情報を得ることが、早く内定を獲得するコツです。

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最後までお読みいただきありがとうございました。